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【動物実験データ】 - コレステロール負荷家兎の実験的動脈硬化に対する直井霊芝GYR系の抑制作用 -

コレステロール負荷家兎の実験的動脈硬化に対する直井霊芝GYR系の抑制作用
高脂血症は動脈硬化症の主たる危険因子と考えられている。またHDL(高比重リポタンパク)量が動脈硬化症の発生頻度に逆相関することが指摘されている。これらのことから脂質代謝改善剤の血清コレステロール低下作用において、どのリポタンパクのコレステロールに作用するかが重視され、特にLDL-C(低比重リポタンパク-コレステロール)を低下させ、HDL-Cを上昇させる作用を有することが望まれている。 本研究では、家兎実験的動脈硬化症において、直井霊芝GYR系が血漿脂質と肝脂質にいかなる影響をおよぼすか検討したので報告する。
■コレステロール負荷家兎の血漿脂質に及ぼす直井霊芝GYR系(赤芝)の影響
被検物質としては、直井霊芝GYR系(赤芝)から得られた熱水抽出エキス粉末(GLP)を用いた。
実験動物には、日本エスエルシー(浜松)より購入した9週齢の、体重約2kgの日本白色種雄性家兎を1群5匹として用いた。
コレステロール飼料(HCD)は、普通飼育飼料にコレステロール(和光純薬)を1%(w/w)添加して作製した。
被検物質のGLPは、0.2(w/w)添加し薬物混餌飼料を作製した。
HCD群には、1個体につきHCD100g/個体/日を与え、GLP群には、0.2%GLP含有HCDを同様に与え、8週間飼育した。
体重、血漿脂質ならびに肝脂質の測定は、2週間毎に1度、摂餌量は毎日1回測定し、水は自由摂取させた。
血漿の総コレステロール(TC)、遊離コレステロール(FC)、トリグリセリド(TG)およびリン脂質(PL)はCholesterol C-test, Free Cholesterol C-test, triglyceride C-Ⅱ-test, Phospholipid B-test(和光純薬)でHDL-コレステロールは酵素法(NC-Hiseterol)で測定した。動脈硬化指数はTCとHDL-Cの差をHDL-Cで除すことにより算出した。
肝脂質中の総脂質(TL)はBragdon酸化法、TCはCholesterol C-test(和光純薬)、TGはRandorup法により測定した。
表1 コレステロール負荷家兎の血漿脂質に及ぼす直井霊芝GYR系の影響
家兎は外来性コレステロールの吸収性においては個体により相異することが知られているので、HCDを100g/個体/日 1週間予備飼育を行い、TC値の平均が等しくなるように2群に分け、HCD群にはTC値404±36㎎/dl、GLP群にはTC値429±34㎎/dl(表1)の家兎を使用した。
実験期間中において摂餌は、ほぼ100%の摂取率であった。体重推移においては、両群とも飼育8週まで順調な増加を示したが、両群において有意差はなく、薬物混餌による影響は認められなかった。(表1)。
血漿脂質に対する影響についてみると、TC値はHCD群ではコレステロール食飼育により著名に増加し、6週、8週で 高値を示した。GLP群では、4週以降において有意のTC値の低下作用が認められた。一方、GLP群ではHDL-C値は、4週以降において有意に上昇した。これはTCの低下とHDL-Cを上昇させることにより、動脈硬化改善作用が発現された可能性を示唆する。また動脈硬化指数もGLP群では抑制傾向が認めれた。
■コレステロール負荷家兎の肝脂質に及ぼす直井霊芝GYR系(赤芝)の影響
コレステロール負荷家兎の肝脂質に及ぼす直井霊芝GYR系(赤芝)の影響
肝脂質については、HCD食を8週間食餌させた結果、TL、TCおよびTGともHCD群と比較してGLP群では、いずれも有意の抑制作用を認めた(表2)。
これは肝臓における脂質の合成、代謝促進作用、異化排泄促進作用によるものと考えられる。

コレステロール負荷家兎を用いて、直井霊芝GYR系(赤芝)の動脈硬化症に対する作用を検討したところ、GLP群では、血漿脂質においては、総コレステロールを低下させ、HDL-コレステロールは増加傾向を、また動脈硬化指数は低値を示した。肝脂質においては、TL、TC、TGいずれも低下させ、動脈硬化作用の進展を抑制することが示唆された。
医学と生物 霊芝のコレステロール、動脈硬化


[医学と生物学・第138巻・第6号・1999年6月10日]
※掲載されている論文中にある「五岳霊芝」はすべて「直井霊芝GYR系」のことです。



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